【1歳半〜】玄関に「小さなベンチ」をひとつ。自分ひとりで靴が履ける魔法のスペース
上がり框(かまち)は、子供にとっての「バーカウンター」
日本の住宅の玄関には、靴を脱ぐための段差「上がり框(かまち)」がありますよね。
大人はここに腰掛けて靴を履くこともありますが、1歳半〜2歳頃の子供(身長80〜90cm台)にとって、一般的な上がり框の高さは高すぎます。
ここに座って靴を履こうとすると、足が空中でブラブラと浮いてしまうのです。
以前、食事用のハイチェアの記事でお伝えしたのと同じ原理で、足裏が地面(土間)についていないと、体幹でバランスをとることに必死になってしまい、手元に力を入れることができません。
かかとをグッと押し込んだり、マジックテープを両手で引っ張ったりするためには、「足の裏がしっかり地面を踏みしめられていること」が絶対条件なのです。
教育的ねらい
玄関はただ靴を脱ぎ履きするだけの場所ではなく、子供が外の世界へ向かって「自分で準備をする」ための立派な自立のステップです。足がしっかりつく小さな特等席をひとつ用意するだけで、「早くしなさい」が「ひとりで上手に履けたね!」という温かい言葉に変わり、子供の「自分でできた!」という達成感を育みます。
用意するもの
【準備】自分で探す
- 小さなベンチまたは低いスツール(高さ15cm〜20cm程度)
- ※子供が座った時に、足の裏全体が玄関の床(土間)にピタッとつく高さが理想です。
大人の目から見ても美しい、シンプルな無垢材のスツールなどがおすすめです。
【おすすめ】インテリアに馴染むスツール
洗練されたデザインのものを選べば、子供が大きくなった後も観葉植物のディスプレイスツールとして活用できます。
環境の作り方とサポート
お子様が座った時に足の裏全体がしっかりと床につき、グラグラしない安定したベンチを選んでください。プラスチック製の軽い踏み台よりも、木製などある程度重さがある方が安定します。
1. 「自分の場所」を用意する
玄関に子供サイズの「小さなベンチ(低いスツール)」を置きます。「ここは〇〇ちゃんが靴を履くお席だよ」と決めてあげることで、玄関でのウロウロ・逃げ回りが減り、スムーズに座ってくれるようになります。
2. 親のサポートは「靴のセッティング」まで
専用のベンチを用意したら、親が手伝うのは「ベンチの目の前に、左右を揃えて靴を置いてあげること」だけに留めてみましょう。
3. 焦らずに見守る
足元が安定すると転ばないように手をつく必要がなくなり、両手を使って靴のベロを引っ張ったり、マジックテープをとめたりする作業に集中できます。最初は時間がかかって左右反対に履いてしまうこともあるかもしれませんが、安全なベンチの上なら親も焦らずに見守る心の余裕が生まれます。
サポートのヒント(提示)
初めての場所には戸惑うかもしれません。「ここでお靴を履こうね」と大人が一緒に靴を揃えてあげて、座るように促します。足がピッタリつくことを確認したら、靴の履き方の「提示(ていじ)」をゆっくりと見せてあげましょう。