【2歳〜】「鏡」の位置を低くするだけで、子どもは自分の顔を拭き始める
子どもは「自分の顔」が見えていない
私たち大人は、洗面所に行けば当たり前のように自分の顔を鏡で見て、髪の乱れや顔の汚れに気づくことができます。
しかし、一般的な住宅の洗面台の鏡は、大人サイズに合わせて高い位置に設置されています。つまり、身長がまだ80〜90cm台の子どもにとって、家の中は「自分の姿を確認できる場所が一つもない空間」なのです。
顔に何がついているのか自分では見えないのに、いきなり大人がやってきて口の周りをごしごしと擦ってくる。これは、大人に置き換えてみても、あまり気持ちの良いものではありませんよね。見えないからこそ、不安で抵抗してしまうのです。
目線の高さの「鏡」がもたらす自己認識
そこでモンテッソーリ教育で大切にされているのが、「子どもの目線の高さに鏡を設置する」というアプローチです。
洗面所の下の扉や、リビングや廊下の壁の低い位置に、小さな鏡をひとつ用意してあげます。
すると、子どもは食後に鏡の前に立ち、「あ!お口の周りに赤いポルポル(トマトソース)がついてる!」と、視覚を通して自分の状態をはっきりと認識(自己認識)できるようになります。
「汚れている」ことが自分で分かれば、子どもは本来持っている「綺麗にしたい」という秩序感から、自分でタオルを持って顔を拭き始めます。親が無理やり拭く必要がなくなるのです。
教育的ねらい
鏡を低い位置に貼ることで、子どもは自分の身体への関心を深め、視覚を通した自己認識を促します。「汚れている」ことに自分で気づく環境を整えることで、身だしなみを整えるという一生モノの習慣を身につけ始めます。
用意するもの
【準備】自分で探す
- 「アクリルミラー(割れない鏡)」
- ※裏面がシールになっていて壁や扉に直接貼れるものや、非常に軽く安全なプラスチック製の鏡がおすすめです。
「フレームレス(縁なし)」のシンプルな丸型や角型のアクリルミラーを選ぶとモダンでおすすめです。
【おすすめ】安全でおしゃれな「割れない鏡」
壁に直接貼るタイプなら出っ張りもなく、すっきりとした洗練された空間の邪魔になりません。
貼るだけ!安全なアクリルミラー
\軽くて割れないから子どもの目線の高さにぴったり/
奇跡の鏡 CocoMirror 貼る鏡 A4サイズ ミラー 割れにくい (A4サイズx1枚, 長さ30 x 幅21 cm)
環境の作り方とサポート
小さな子どもがいる低い位置にガラスの鏡を置くのは、割れた時のことを考えると危険です。必ず「割れないアクリルミラー」やプラスチック製のものを使用し、しっかりと壁や扉に固定してください。
1. 子どもの目線の高さに鏡を設置する
洗面所の下の扉や、リビングや廊下の壁の低い位置に、小さな鏡をひとつ用意してあげます。大きな観葉植物の鉢の近くや、明るい日差しが入る壁面に貼ってあげると、空間もより広く見えます。
2. 鏡を見せる声かけをする
大人が待ち構えて「お顔拭くよ!」と言う代わりに、小さく畳んだ濡れタオルを渡して、「鏡さん見ておいで。お口の周り、どうなってるかな?」と声をかけます。
3. 自分で気づき、行動したことを認める
鏡を見て自分で汚れに気づき、一生懸命に拭き取る姿はとても頼もしいものです。最初は上手く拭ききれず汚れが伸びてしまうこともありますが、「綺麗になったね!」とまずは自分で気づいて行動したことを認めてあげてください。
サポートのヒント(提示)
初めて鏡を設置した時は、一緒に鏡の前に立ち、「〇〇ちゃんのお顔が見えるね」と鏡に映る自分を認識する手助けをします。汚れがついている時は、一緒に鏡を見ながら「お口にトマトがついているね」と指差し、自分でタオルで拭く姿を見守りましょう。