【10ヶ月〜】「ポトン!」と落とす快感。
ペットボトルキャップで「手のひら」を目覚めさせよう
「ダメ!」と言いたくなるその行動、実験中かも?
離乳食の最中にスプーンを床に落としたり、ハイチェアの上からおもちゃを何度も投げたり。
拾っては投げ、拾っては投げ…。「ママを困らせて楽しんでいるの?」と思ってしまうこの行動。
実は、赤ちゃんにとっての「重力と自分の手の実験」(運動の敏感期)なのです。
「手を離すと、物は下に落ちる」「音がする」という因果関係を学んでいる真っ最中。
そんな時期に、思う存分「落とす実験」をさせてあげられるのが、廃材で手軽に作れる「ペットボトルキャップ落とし」です。
なぜ「キャップ」を落とすの?(教育的ねらい)
ストローやコインなどの「指先」を使う活動の前に、まずは「手のひら全体」や「5本の指」を使って握る練習が必要です。
握って、離す(随意運動): 赤ちゃんにとって「握る」ことは反射でできても、「意識してパッと手を離す」ことは意外と難しい高度な技です。
音を楽しむ(聴覚刺激):
キャップの中空構造は、容器に落ちた時に「カラン!」「コトン!」と良い音が響きます。これが「もう一回やりたい!」という意欲を引き出します。
色の識別(感覚の基礎): 赤、青、白など、キャップの色を統一したり分けたりすることで、将来的な「色の区別」の基礎になります。
材料と道具
身近な廃材を使いますが、安全のために「ひとてま」加えることが大切です。
A. 自分で揃える(DIY派)
容器: 100円ショップのタッパー、ミルク缶、ポテトチップスの筒など。
道具: ビニールテープ、カッター、接着剤。
B. 木の温もりで感性を育てる(自社キット)
「プラスチックではなく、本物の素材に触れさせたい」という方のために、キャップと同じくらいの大きさで、赤ちゃんが握りやすい「国産ヒノキの円柱(シリンダー)」と専用ボックスのセットをご用意しました。
ずっしりとした木の重みと、コトッと落ちる優しい音が、赤ちゃんの情緒を安定させます。
作り方と安全ポイント(DIYの場合)
キャップ1個のままだと、誤って口に入れた時に飲み込んでしまう恐れがあります。また、軽すぎてうまく落とせません。
必ず2つのキャップを合わせ、中にビーズや粘土などを少し入れてから、ビニールテープでしっかり巻き止めてください。
これで誤飲を防ぎ、握りやすい厚みと重さが生まれます。
穴を開ける
容器の蓋に、作った「2個イチキャップ」が少し余裕を持って通る丸い穴を開けます。切り口は必ずテープで保護してください。
遊びへの誘い方(提示)
まだ言葉での説明が難しい時期です。ゆっくりと動きで見せましょう。
- 位置: お子さんの利き手側に座ります。
- 実演(無言で):
- キャップを上から、手のひら全体や指先を使ってしっかりと持ちます。
- 穴の上に運び、ピタッと止めます。
- 「ポトン」と落とします。
- 落ちた音に耳を傾ける素振りを見せます。
- 2〜3回繰り返したら、容器をお子さんの方へ寄せます。
最初は穴に入れられなくても、穴に押し付けたり、容器を振って音を楽しんだりするだけでも十分です。