【2歳半頃〜】「この匂い、どこかで?」記憶と集中力を育む「匂いの記憶マッチングゲーム」DIY
「ママ、このお花、いい匂い!」「これと一緒の匂いかな?」お子さんが急に匂いに敏感になったり、不思議そうに鼻をクンクンさせたりする姿にハッとすることはありませんか?普段の生活の中で、私たちは視覚や聴覚に頼りがちですが、実は嗅覚も子どもの大切な感覚を育む上で非常に重要です。特に2歳半頃からは、匂いに意識が向き、記憶と結びつけていく素晴らしい時期。この時期に、遊びを通して嗅覚を刺激し、子どもの感覚世界をさらに豊かにしてあげたいですよね。
教育的ねらい
この活動は、お子さんの「嗅覚の鋭敏化」と「記憶力の向上」を促します。モンテッソーリ教育では、五感を丁寧に使うことで、子どもは感覚を洗練させ、外界をより深く理解すると考えます。匂いを識別し、同じ匂いを探すことで、嗅覚が養われるだけでなく、匂いと記憶を結びつける力が育まれます。また、集中して匂いを嗅ぎ分ける過程は、思考力と集中力を高め、好奇心を刺激し、豊かな感覚世界を築く土台となります。
材料と道具
【自作】自分で揃える
- 小さく中身の見えない容器:ガチャガチャのカプセル、フィルムケース、スパイスボトルなど(同じ形・色で8〜10個程度)。100円ショップで手に入ります。
- 匂いの元(同じものを2つずつ):
・コーヒー豆(数粒)
・乾燥ハーブ(ミント、ラベンダーなど)
・シナモンスティック、クローブなどのスパイス
・コットンに染み込ませた食品用フレーバー(バニラエッセンス、アーモンドエッセンス、ペパーミントエッセンスなど)
※誤飲や誤食の可能性があるので、お子さんの年齢に合わせて安全なものを選び、必ず容器にしっかり閉じ込めてください。 - キリや画鋲:容器に穴を開けるため(大人が使用)
- 油性ペン:容器の底などに目印をつけるため(完成後は見えないようにする)
作り方 / 遊び方
小さなお子さんが遊ぶ際は、必ず保護者の方が付き添ってください。
匂いの元となる材料は、お子さんが口に入れても安全なものを選び、万が一容器が開いてしまった場合でも危険がないよう、特に注意が必要です。食品用フレーバーやスパイスは、少量であっても直接口に入れると刺激が強い場合がありますので、必ず容器にしっかりと閉じ込め、お子さんが直接触れたり口にしたりしないように徹底してください。洗濯用洗剤や石鹸など、口に入れると危険なものは絶対に使用しないでください。
容器に穴を開ける際は、お子さんの手の届かない場所で、怪我のないよう十分注意してください。遊び終わったら、必ず片付け、お子さんの手の届かない場所に保管しましょう。
1. 匂いのペアを作る
用意した容器に、匂いの元を入れます。同じ匂いのものを2つずつペアになるように準備しましょう。例えば、コーヒー豆を入れたカプセルを2つ、ミントのハーブを入れたカプセルを2つ、という具合です。容器の底など、外からは見えない場所に、油性ペンで同じ匂いのペアが分かるように目印(例:A-A、B-B)を書いておくと、後で確認する際に便利です。
2. 匂いの通り道を作る
容器の蓋や側面に、キリや画鋲を使って小さな穴を数カ所開けます。これにより、中の匂いが外に漏れやすくなり、お子さんが匂いを嗅ぎやすくなります。穴を開けすぎると匂いの元が出てしまう可能性があるので注意してください。また、容器の外見から中身が分からないように、同じ色や素材の容器を使うか、マスキングテープなどで目隠しをするのがおすすめです。
3. 匂いの記憶マッチングゲーム開始!
すべての容器が準備できたら、お子さんと一緒に遊びましょう。まずは全ての容器をテーブルに並べます。お子さんに一つずつ容器を手に取ってもらい、ゆっくりと匂いを嗅いでもらいます。「これはどんな匂いかな?」「どこかで嗅いだことあるかな?」と優しく問いかけながら、同じ匂いのペアを探すように促します。見事ペアを見つけられたら、一緒に喜び、次の匂いに挑戦しましょう。
遊び方のヒント(提示)
初めてのおもちゃに出会った時、子どもは使い方が分かりません。大人が「提示(ていじ)」をして見せましょう。
- 静かで集中できる環境で:遊び始める前に、テレビを消すなど、余計な刺激を減らして、匂いに集中できる静かな環境を整えましょう。
- ゆっくりと丁寧に:お子さんが一つの匂いにじっくり向き合えるよう、急かさずに、ゆったりとしたペースで提示します。親も一緒に匂いを嗅ぎ、共感する姿を見せることで、お子さんの好奇心を刺激します。
- 言葉は最小限に:「これはコーヒーの匂いだよ」とすぐに答えを教えるのではなく、「どんな匂いがするかな?」「この匂い、どこかで嗅いだことある?」と問いかけ、お子さん自身が感じ、考える時間を大切にしましょう。
- 成功体験を大切に:ペアを見つけられたら、「よくできたね!同じ匂いを見つけられたね!」と具体的に褒め、お子さんの達成感を高めます。間違えても、「惜しいね!もう一度嗅いでみようか?」と優しく励ましましょう。
- 目隠しに挑戦:慣れてきたら、目隠しをして嗅覚だけに集中する遊び方にも挑戦してみましょう。視覚情報がないことで、嗅覚がより鋭敏になります。